2012年03月20日

煩悩の解説

煩悩とは自己中心的な勝手な心であり,間違えた考えを押し通そうとする心です.

煩悩と言いますと,仏教ではまず根本的な@「貪」(とん),A「瞋」(じん),B「癡」(ち)の三毒を挙げます.

@「貪」は貪欲(とんよく),つまり命や物事への執著です.
A「瞋」は瞋恚(しんに),つまり思い通りにならないことへの怒りです.
B「愚」は愚癡,つまり自分も含めた世界のあり方を知らないことです.「愚」は「無明」(むみょう)とも言いまして,三毒のなか,他を生み出すものとされています.

また,六大煩悩という見方もありまして,これは上記三毒に,C「慢」(まん),E「見」(けん),D「疑」(ぎ)の三つを加えたものです.

C「慢」は他者への優越意識であり,自己保全をすることです.
D「見」は悪しき見方であり,自分も含めた世界のあり方を誤って理解することです.
E「疑」は道理を疑うことであり,正しい見方を信じ切れないことです.

そして,さらにD「見」を,D‐1「薩伽耶見」(さつがやけん),D‐2「辺執見」(へんしゅうけん),D‐3「邪見」(じゃけん),D‐4「見取」(けんしゅ),D‐5「戒禁取」(かいごんじゅ)の5つに開き,全部で十煩悩とすることもあります.(これら5つは少し難しいので解説は省略します)

仏教には唯識思想というものがありまして,瞑想をしながら自らの心を解析し,これを体系化する学問が生まれました.それによりますと,煩悩はさらに解析され,これらに派生的な20の随煩悩(ずいぼんのう)というものも見出されました.

それらの解説は次回といたします.

(伊東昌彦)

posted by 伊東昌彦 at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教 良質な煩悩ライフ-life
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