私は『ウルトラセブン』が好きで、再放送からですが幼少時代から鑑賞してきました。今でも鑑賞しています。幼少の頃は、とにかくメカやその発進の格好良さに感動したものです。大人になっても見続けているのは、メカのこともありますが、やはり社会への警鐘が盛り込まれているからです。これは他の「ウルトラマン」でも言えることでしょう。「新マン」はとくにその点が強いかもしれません。あと、曲がカッコいい。セブンと新マンの曲は偉大だと思います。
さて、『ウルトラセブン』には有名なキングジョーという敵メカが出てきます。3体に分離合体するという、少年少女には衝撃的なギミックが魅力です。このキングジョーを操作?なのか、まあ、操っていたのはペダン星人という人たちなのですが、ペダン星人は地球を一方的に攻撃してきたわけではありません。地球がペダン星を無許可で観測し始めたため、ペダン星人は疑心暗鬼になり激怒して、キングジョーを使って報復してきたというお話です。
地球人科学者に化けたペダン星人は、ウルトラセブンことモロボシダンにこう言います。
「他人の家を覗いたり、石を投げたりするのはルールに反する事だわ」
ウルトラセブンは1967年の放送です(ちなみに私は1973年生まれ)。戦後22年ですね。今、2024年ですから、22年前って言えば2002年です。50代のおじさんからすれば感覚的には最近だなあ。戦争について生々しい感覚が残っており、日本という国について、様々な意見が出されていた時代かなと想像します。そういう時代背景もあってか、ペダン星人は上記のような発言をすることになります。
しかし、これだけでは警鐘と言うほどのこともないでしょう。
この発言を受けたモロボシダンは地球が武力行使をしないことを約束します。ペダン星人も事実上、キングジョーの撤退を約束しますが、その約束をペダン星人は反故にします。地球を油断させておいて、一気に攻めることに方針転換したのでしょう。
これこそが警鐘なんだと思えます。
他国への干渉はご法度なこと当然ですが、相手がどう出てくるのかは分からない。誤解を招くような行動は慎むと同時に、他国との関係性には常に敏感にならないといけないことでしょう。
他者がいるから私がいる。私がいるから他者がいる。
何事も相互関係で存在していること、肝に銘じておきたいものです。それが、日本という国の存在にかかってくるわけですから。
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2024年12月06日
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