2024年05月22日

給食は日本の食事文化を学ぶ機会

地元の公立小中学校における給食の無償化について議論する場にいました。無償化はすべての児童生徒にとって有益です。そもそもなんで有償であったのか。義務教育のなかは無償で良いと思います。義務教育は保護者の義務ですが、有償だと難しい場合もあります。子は国の宝です。広い意味ではすべての大人の義務とも言えるでしょう。すべての大人が子であった時代があったわけですし。給食費は普通に行政の会計から出せば良いと思います。はじめから出していないから、あとでどう出すのか困るわけですね。

給食は栄養を考えての献立です。育ち盛りの児童生徒にとってとても大事なことは、言うまでもありません。

しかし、現場では色々と課題があるようです。坊さんとして1つ着目しているのが、「宗教上の理由」とかで献立に不満がある場合です。献立通りに食べることが出来ないので、無償であるならその補填をするのか、しないのか。「宗教」とすると狭まるので、私は「思想・信条上の理由」とすべきと思いますが、いずれにしても個々にすべて対応していたら大変です。

そして、私が言いたいのは、給食というものは学校教育の一環だということです。給食から学びを得るのです。食事の大切さもあるでしょう、そして、日本の給食ですから、日本の食事文化について学ぶ大きな機会にもなります。もちろん、外国の食事文化に触れる機会でもありますが、基本となる教育は日本の食事文化です。それは日本の気候、日本の風土、日本の文化、日本の歴史と直接関係があります。他国の気候・風土・文化・歴史ではありません。

宗教のみならず、思想や信条であっても日本では自由です。どんな権力であっても、何者であっても、それを妨げることは出来ません。

ただし、公立小中学校の給食においては、日本の食事文化を学ぶ機会ですので、もしそれが宗教・思想・信条に合わないと言うのであれば、合致する私立の小中学校に行くべきです。私立はそのためにも存在しています。いくらでも自由です。


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posted by 伊東昌彦 at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教 住職恣意 -jyushokushii
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