2022年12月27日

クリスマスは冬至祭とも

クリスマスが終わりますと、突如お正月モードになるのが日本です。すごい。これは世界的に稀有な事例であると思えます。そもそも国民の多くがキリスト教徒ではないにも拘わらず、毎年大盛り上がりなクリスマス。まことに日本人の宗教観を映し出していると言えましょう。

宗教を1つに選ばず、良いところだけを断片的に信仰する。宗教的な大らかさは長所だと思っています。宗教で争いなんてバカげていますし。

ところで、クリスマスは12月25日とのことで、キリスト教徒がキリストの生誕を祝うことが目的です。別に恋人の日でもなんでもなく、むしろ家族で集まってお祝いをすることのほうが重要なようです。

しかし、学術的にはキリストの誕生日は、どうやら別の日であろうとのことです。

クリスマスは元来、冬至祭であり、冬至を迎えてこれから日が長くなるため、太陽の復活を祝うという目的があったという説もあるそうです。なるほど冬至祭であれば合点がいきます。今年は22日が冬至でしたし、この時期、太陽の恵みに感謝をするというのは自然な成り行きです。

私は日本民俗史はまったく分からんのですが、おそらく何かしら冬至に関連する祭事はあったんじゃないかなあと思います。そもそも収穫祭たる新嘗祭は存在するのですから、その延長でありそうなものです。

と言うことで、キリスト教徒ではなくとも、大いに冬至祭としてのクリスマスを祝って問題ないのだという結論に最近至りました。もちろんお寺にはクリスマスツリーは存在しませんが、何となく習慣と言うか、私はお寺で育っておらず一般的であったので、もう体にしみついているのでしょう。楽しい気分になるわけです。

そして本日、本堂に三色幕を張りまして、お正月の準備を始めました。合掌

posted by 伊東昌彦 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教 教え〜事事無礙 -jijimuge
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