神奈川県教員採用試験の倍率が下がってきているそうです。倍率低下は全国的に言えることのようですが、数年前は5倍台であったところ現在は3倍台とのことです。いわゆるブラック職場だと報道されてしますし、敬遠する学生が増えているのは確かだと言えそうです。
能力低下も懸念されるところです。
学校の先生ですから、一定程度の学的水準を超えていないと問題です。倍率低下が即座に能力低下に影響するわけではないと思いますが、この状況が長引きますと、優秀な先生が減っていくのは容易に想像ができます。個人的な印象ですが、自分が大人になったせいもあるとはいえ、自分の小学校のころの先生に比べ、今の先生はどうかなあ、やや心配になるときもあります。
こうした背景によると思いますが、都市部を中心に私学教育の人気が高まっていると聞きます。少子化においてなお、塾産業は盛況とも言われます。公立教育への不安が大きくなっているからでしょう。子を少しでも良い教育環境へ入れたいと思うのは、親であれば多くあり得ることです。
先生という存在は、人生において大きな存在です。小学校であれば、多くは担任の先生と1日のなか長い時間を共にします。先生が使命感をもってクラス運営にあたられているのは当然と思いますが、能力を高めていけるような時間を確保してもらいたいなあと思います。先生が忙しすぎれば、こうした時間も取れません。採用されてからも能力を高めることは可能ですし、昨今、社会人の再勉強には注目が集まっています。国には先生方の能力アップに資する行動を期待したいものです。
なお蛇足ですが、公教育には学校法人である私学も含まれます。公教育に対するものは私教育になりまして、これは家庭内や地域、そして塾による教育を指します。私学であっても公的な制度に従っているわけですし、助成金を国から受け取っているので、当然、公教育に当てはまるのでしょう。
2022年12月22日
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