勤行(ごんぎょう)の際、経典(偈文以外)は棒読みが多いと思いますが、経典に含まれる偈文(句数など決まりのある讃嘆文)ですとか、その他の仏典は抑揚ある読み方になる場合があります。これを声明(しょうみょう)と言いまして、中国山東省にある魚山が発祥地であると言われます。三国志で有名な曹操の息子、曹植が作り上げ、それを経典翻訳者である支謙(『無量寿経』の異訳『大阿弥陀経』の訳者)が受け取ったと伝わります。曹操は文武両道であったと思いますが、曹植はむしろ文学に長けていたようです。
戦乱の世であっても、いえ、戦乱の世であるからこそ「武」のみならず「文」が重んじられたのかもしれません。現代日本ではどうでしょう。古典文学は叡智に溢れていますが、軽んぜられている気がしてなりません。偉大な先人に学ぶことはいつの世でも大切です。
2022年10月01日
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