2020年11月20日

聞くことの大切さ

仏教では「聞く」という行いを重視します。教えを聞いて、自分で思考して、そして修行に励むわけです。第一段階は「聞く」ことなわけですね。しかしこれ、意外と難しいと思いません?私みたいに自分が自分がの人ですと、どうも人の話の途中で「と言うかさあ」とか、「そうじゃなくて」というように割り込みたくなってしまいます。しかも相手を否定するという、これまたどうしようもなく悪い癖があるのです。50歳も近いので、そろそろいい加減やめたいなあと思っています。

なぜ途中で相手に割り込みたくなるのかと言えば、これは簡単です。相手を負かしたいから。相手が間違っているから正したい、というかもしれませんが、根っこは相手を負かして自分が優位に立ちたいということです。よく考えれば、別に相手がどう考えていようが、あまり自分には関係のない場合もあります。家族であればある程度は同じ方向を向いていたほうが良いかもしれませんが、同じ思考でなければならない決まりはありません。それぞれ違うのが当然と言えば当然です。

ましてや友人であればなおさらで、考えが合わなければつき合いをやめればいいだけです。何も自分の思うように正す必要はありません。何か言ってきたら、ああ、そうなんだ、というように聞いていれば良いのです。聞くなかにおいて、自分にとって大切なことがあれば、それを自分に活かしていけばいい。ただそれだけのことなのですが、人にはどうしても相手より優れていたいという欲求があるようです。驕り高ぶる心はなかなか捨てることができません。50歳に向けて、自分自身の戒めにしたいと思います。

posted by 伊東昌彦 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教 教え〜事事無礙 -jijimuge
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